ディスカッションまとめ3/4〜3/7「日本語と英語の意外な共通点」

「日本語と英語の意外な共通点」ディスカッション用テキスト

<ディスカッション趣旨について>

今回のディスカッションは、英語の学習が少しでも効率的に、そして発見に溢れたものになるようにという思いから生まれた。
多くの日本人にとって、英単語を覚えることは苦行である。
この辛さから、「日本語と違 うから苦手」「英語が覚えられないから海外に行けないのでは」という負の連鎖が生まれているのも、想像に難くない。
しかしよくよく目を凝らすと、日本語も英単語も、共通の覚え方があり、これに気づくと とても面白いのである。例えば「人偏(イ)」がついていれば、人間に関わること。「にくづ き(月)」がついていれば、臓器に関すること。このように漢字は「部首」と「つくり」に 分解することで、ある程度意味を予測することができる。
この法則は英語にも当てはまる。今回の問題では、英単語のグループを「Com」と「Re」 に分けるような問題を作った。ただ始まりの単語が違うだけ。しかしこの違いが奥深い。 「Com (Con)」にはラテン語で「共に」という意味がある。

ゆえに

Company
→ Com + pany
→ 共に+パン
→ 共にパンを食べる同士 → 会社、仲間

Combine
→ Com + bine
→ 共に+二つ
→ 二つものものを一つに → 繋げる

Compete
→ Com + pete
→ 共に+求める
→ 共に求めて高め合う
→ 競う (そのため、戦争をはじめ利害が一致しないもの同士の争いでは Compete を使わず break a war などという)
というように、単語そのものがわからなくても「一緒にする何か」というニュアンスから意 味を捉えることができる。「Re」についても同様で、ラテン語で「再び」という意味を持つ。

ゆえに、
Remind
→Re + mind
→再び + 気にする
→思い出す

Restart
→ Re + start
→ 再び+始める
→ 再開する、再始動する。

Regret
→ Re + gret
→ 再び+泣く
→ 何度も泣くような感情
→ 悔しい
と、品詞分解できる。

今回の問題における「Com (Con)」「Re」は「接頭辞」と呼ばれ、単語の意味を補う役割
を持つ。平たくいうと部首である。この接頭辞を漢字の部首のように攻略していけば、根性 論で覚えていた英単語もより効率的に覚えることができる。
単語を覚えることほど、難しく単調なものはない。しかしこうした共通点を見つけられる と、記憶に定着するだけでなく、新しい単語を見てもさまざまな発見に出会える。今回の講 義は言語へのワクワクが深まるよう、そしてより海外の人と話すことがストレスにならな いことを願い、このような講義を計画した。

青栁識

 

 

★リーダーより

今週(3月4日から3月7日)は、田中ではなく学生ティーチャーにディスカッションの司会をしてもらいました。
【講師】今回の講師:青栁識(あおやぎしき)
慶應義塾大学経済学部卒業。1 年半のコンサルタントでのインターンを終え、現在は海外の 大学院進学に向けて準備中。専門は炭素市場。すまし汁をよく作る。
しきくんとは、まだ彼が慶應大学に在学中だった頃からの付き合いで、Jump-Kids☆の合宿やイベントの企画や引率も過去に経験がございます。
昨年から海外の大学院進学準備のため、海外で主に生活している中、現在一時帰国のためJump-Kids☆にて社会勉強をしている最中です。

今回は、【国語】と【英語】の意外な共通点がテーマです。
『英語の勉強をがむしゃらにせずに国語との共通点を意識すると、スムーズに学べると思います。』とのことです。また、非常にフランクでなんでも質問に応えてくれる方なので、聞きたいことは生徒のみなさまも親御さまもぜひ聞いてみてください。