ディスカッションまとめ12/1〜12/4「台湾有事」

「台湾有事」ディスカッション用テキスト

今週は「台湾有事」についてディスカッションを行いました。

Q .他にも、中国が日本に対して行なっている。反発があります。それはどんなことでしょうか。あなたの考えを自由に言いましょう。

リーダーの意見

今週のディスカッションは、『台湾有事』について考えました。
まず、台湾有事について解説した後、現在の日中間の問題を考えていきました。

高市首相の発言により、中国からあらゆる反発がおこっています。

①日本への渡航を控える
②日本の水産物を輸入しない

が大きな反発であり、現在も中国は、日本批判を止めていません。

この反発による影響ですが、
まず、①の反発によって、観光客の減少、売上低迷の不安が考えられますが、実は日本の経済効果にはあまり影響がありません。
(理由1)アメリカやEUからの渡航が増えて中国人以外の観光客が増したことにより、治安がよくなった上に売上は変わらなかったこと。
(理由2)「中国人観光客が減り、売上が減って困っているから早く元に戻ってほしい」と訴える経営者がTVではインタビューされていますが、その大半が日本に住んでいる中国人経営者です。
浅草などに実際に行ってもらうとわかりますが、今の日本の観光地のお店は半分近くが中国人経営の店に変化しています。着物レンタル、揚げ饅頭、日本刀、和食など、元々は日本人が誇りを持ちやってきた店をそのまま真似し、わざわざ本店の近くに新しく店を構え、安価で低品質のものを売っています。そして、そういった店が、中国人向けの観光ガイドブックには『浅草にきたらココ!名店!』と紹介されているため、中国人の経営するお店へ、中国人観光客がツアーで行くという流れが構築されています。
そのため、中国人観光客が減れば当然売り上げが落ちてしまい困る、というわけです。
昔からある日本の観光業は、オーバーツーリズムに悩まされていたため、現在の状況をむしろよろこんでいると言われています。

②水産物について
トランプさんは台湾有事について意見を求められた際、日本の味方をするとは発言しませんでした。それをいいことに中国は日本への圧力や反発をヒートアップさせたわけですが、実は、表向きはそう発言しながらも、中国へ輸出できなくなったホタテの大半をアメリカが輸入してくれました。また、台湾も輸入を増やしました。
政治というのは、表立ってでている情報が正しい、全てではなく、うまくメディアを活用しながら外交をしているものです。そんな事実もディスカッションでは伝えています。

さらに、ホタテやエビの殻向きを中国の工場へ依頼し、剝きエビやホタテの冷凍をアメリカへ輸出し、その売上が日本に入るシステムがあるのですが、中国が水産物を輸入しないと発言したことにより、日本で雇われていた殻向き工場の中国人の方達はとばっちりを受けています。日本は殻向き作業をベトナムに変更したことにより、クオリティが上がり作業効率も良くなったことをうけて、中国の工場へ依頼していた他国が、中国をやめてベトナムに変更する流れまでできてきました。

現在も日本に謝罪を求め、批判を続ける中国ですが、実は一番困っているのは中国で、はやくこの問題をチャラにして、渡航や水産物輸入を元に戻したい考えでいるのではないかと言われています。

『台湾有事は日本有事』とトランプさんも言うように、他人事としてみていてはいけません。
政治経済に子供の頃から向き合うことは、自国を自分達で守っていくことに直結すると考えます。
ディスカッションを通して、敵や味方という端的な見方だけではなく、論理的に考えながら世界がうまく付き合う方法を考えられる大人になってもらいたいです。

 

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